||| about world

 世界は幾多の空間にあり、それぞれは基本的に平行世界(パラレルワールド)であるが、まれに現れる扉によってひとつに繋がっている。

【渾界(こんかい)】
 ここで中心となる世界。人、リヴリー、リヴリー擬人、動物、魚類、幻獣、ありとあらゆる生き物が共存する。一説では、神が創造した生き物のたまり場と言われ、また一説では神が、自分の使者にふさわしいものを作ってきた失敗作とも言われている。しかし、ほかにも様々な思想があるので、どれが正しいかは分かっていない。死後には天国・地獄がある。

【天界(てんかい)】
 土がなく、光と空に包まれた世界。天使がいる世界でもある。しかし、基本的には他の世界と変わらず、主に人間が多く、善人もいれば悪人もいる。植物もあれば、人を襲う獣もいる。主に天国からその扉が開かれる。
 天界に生きている人を、天人(あまひと)といい、普通の人の姿をしているが、特異体質として天使のような容姿をして、天使の仕事をしている人や、純血の天使もいて、生まれつき天空魔術を使える能力(魔力)を持っている。元は純血の人間の世界でもあったが、今は渾界からの血も混ざって、リヴリー体質をもつ人もおおい。

【冥界(めいかい)】
 空がなく、闇と大地に包まれた世界。悪魔がいる世界でもある。しかし、基本的には他の世界と変わらず、主に人間が多く、善人もいれば悪人もいる。灯りもあれば、人と共に生きる獣もいる。主に地獄からその扉が開かれる。
 冥界に生きている人を、冥人(めいひと)といい、普通の人の姿をしているが、特異体質として悪魔のような容姿をして、悪魔の仕事をしている人や、純血の悪魔もいて、生まれつき大地魔術を使える能力(魔力)を持っている。元は純血の人間の世界でもあったが、今は渾界からの血も混ざって、リヴリー体質をもつ人もおおい。

【網界(もうかい)】
 いわゆる2次元界。テレビアニメやネットの世界。基本的にはどの世界とも繋がらないのだが、偶然扉が開かれたり、特にリヴリー達は人間界渾界をサーバーとよばれるものでつなぐ架橋になることができる。
【リヴリーアイランド】
 網界の中にある、リヴリー達が生息する場所。人間界渾界をサーバーでつないでいる。オルケミア術学によって生み出された一部のリヴリー達が次元を超えてきた。
・リヴリーの長:「コールドブレス」・・・リヴリー達にとっては「神様」の存在。実際の素性は知られていない。
・リヴリーやリヴリー擬人、管理員を管理する連合政府:「ソネ」・・・渾界のリヴリー諸島や、リヴリーアイランドを統治している政府。
・リヴリーや擬人を管理、監視する管理員:「飼い主」・・・リヴリー(擬人含む)を管理監視する人たち。政府直結の飼い主もいるが、だいたいは人間界からの雇われ者。人間界から「サーバー」とよばれるものでリヴリーを管理、ふれあいなどをしている。
・リヴリーアイランドの住人:「リヴリー」・・・擬人には必ず自分に値する(分身である)リヴリーが存在し、それらがここでソネや飼い主によって管理されている。

【リヴリー諸島】
 リヴリーたちの生まれた場所。政府が管理している数多くの広場(パーク)を中心に、まわりにたくさんの小島がある。多くの擬人たちはその小島に住んでいる。
 また、この地域はかつてオルケミア術学の拠点だったため、古の魔力がいまだ強く、各地に扉が開きやすい。

【人間界】
 私たちが生きている世界。純血の人間たちにあたえられた世界。異界のものはそのもののちからによるが、せいぜい数時間しかいることができない。パソコンを使い、サーバーに接続することによって網界と繋がっている。天国・地獄があり、そこから渾界や天界、冥界につながることがある。
 昔は、人間界にもリヴリーが存在していたが、欲望のために絶滅した。ミュラー博士は網界における「リヴリーアイランド」も発見したが、最近リヴリーを復活させ今では実際にわれわれの手に現物のリヴリーが配給されることもある。その場合でも、送られてきたリヴリーにはサーバーに接続する能力をもっているので、パソコンをつかい、サーバーに接続してリヴリーとふれあうのとなんら変わりはない。

【リヴリーと、リヴリー擬人】
 リヴリーの血と形質を持つ者(リヴリー擬人/擬人)は、今では世界各地にいる。必ず自分に値する(分身である)リヴリーがリヴリーアイランドに存在する。ほとんどのリヴリーたちはソネによって飼育されているが、人間界の人間による「リヴリーを飼う」依頼によって、飼い主の手にリヴリーがわたる。リヴリーが「飼われる」ことで、それに値するリヴリー擬人も、その飼い主の目下におかれることになる。
 しかし、完全に支配されるというわけではなく、飼い主がサーバーに接続することよって、リヴリーアイランドの自分のリヴリーと交信する。リヴリーは、それぞれの擬人の所へ現れ、飼い主と擬人のコミュニケーションの媒体となる。したがって、飼い主側からみるリヴリーの言動はすべて擬人の言動であり、擬人からみるリヴリーの言動はすべて飼い主の言動になる。この交信は、飼い主がサーバーから切断しないかぎりつづく。なので、形式上は「支配」の関係にあるが、それを家族とよんだり友人とよんだりする飼い主が多い。
 また、飼い主がいないリヴリーとその擬人を、われわれは「脳内」とよんでいる。

【リヴリー擬人の能力】
 容姿は人間であるが、リヴリーの形質や能力を持っている。基本的には、リヴリーとしてできること、たとえば「/flower」や「/move」の魔術ではない「技」などが使える。ネオベルミンや変身の呪文によって体の形成を変えることができる。また、自分の種である原型(デフォルト)にも自由になることができる。容姿においても、耳やしっぽなどがその種のリヴリーの形質をもっていることがおおい。また、耳を人型にもどしたり、しっぽを戻したりする能力もある。しかし、擬人の能力は人それぞれである。また、リヴリー形質をもつのは人だけではなく、獣とリヴリーの形質を掛け合わせている生き物もいる。

【扉】
 基本的にどの世界も行き来が出来ない。しかし、「扉」と呼ばれる次元ホールが現れてしまうことが多く、それによって世界の通行が可能になる。今までにもあやまって天界・冥界からやってきたもの、天界に行ってしまったものも多数いる。
 扉をくぐると、無数の扉だらけの世界にたどり着く(4次元の世界)。扉の形は場所、時代によってさまざまで、自分の世界の扉の形を覚えてないと元の世界にはもどれない。また、扉は不安定で現れたり消えたりするので必ず行って戻れるという確信はない。
 しかし、特定の扉と扉をつないでおく古の魔術がある。今では滅びつつあり、使える人はほとんどいない。また、世界を超えた侵略の恐れがあるので、その魔術は禁止になっている。

【絶対運命】
 現代の者が、過去の扉に入り、過去を変えようとしても不可能である。まず未来が変わってしまう大きな行動はとれず、その者の行動でもし未来がかわるようであっても、絶対運命のちからによってかならずどこかで未来の軌道修正が行われる。
 また、自分がいる過去の世界への扉は絶対に現れない。なので自分の過去を変え、未来を変えようとすることは不可能である。