――運命は――


運命は

ゆがんだ笑顔 かかげられたナイフ 手にあまる水

杭の刺さった心臓 けいれんした指 うつろな目


欲しかった幸せはまるで熟れたリンゴのようで、手に入れるとすぐに腐っていった

逃げていた不幸はまるでこびりついたサビのようで、なかなか消えなかった



ああこの腐りきった世界よ、ああこの嘆かわしい未来よ

一人で朽ちていけないのなら、僕の心臓でもくれてやる
失うのが恐いのなら、目を隠せばいい

さあ目覚めろ 未来よ 汚れた運命なら 貴様にくれてやる