なんでもないただの空が風になり 髪をなびかせる
昨日まであおかった葉が ぜんぶがぜんぶわたし色に染まる
たちまちに変わりゆくこの世界に どうしてなじむことができよう
改革を求めていた人々の手に色が与えられた ああ、塗り替えられる
空の青さ 水の清さ 風の快さ 果物の熟れの色
夕日の赤さ 水面のうるおい 空にかざした手の色まで
ぜんぶがぜんぶ 変わっていった
たちまちに変わりゆくこの世界を どうして受け入れることができよう
虚像にだまさたとりは羽を休めることもなく 今もなお世界をうつろに眺めている